サイ・テク・カレッジ環境土木学科ゆるーーい日誌

土木・建設業とは何かを学生と共に学び、感じたことを綴ったゆるーーい日誌です。

建設中の橋の景色

こんにちは!!ミヤギです。 

環境土木学科は夏になってより活発化しております。

 

 なぜ現場が大事なのか?

またか!?と突っ込まれてしまうかもしれないんですが、本日も建設現場見学へ行ってきました。

 

やはり、どうして教科書、テキストだけだと物足りなさを私も学生も感じてしまいます。理屈は理解できるけど、土木、建築の建設業は理屈の知るだけでは腑に落ちないものです。

 

特に土木というのはスケールのデカい仕事です。

 

デカいスケールを肌で感じるにはやはりここは現場へ足を運んで、自分の目で見て触れ、建設現場を管理する方々の知識や経験を聞くのが一番です。

 

知識の習得、習得した知識を体現する、体現したことをより良くするために知識を入れることがこれからの時代の勉強に必要な姿勢だと思います。

 

 

工事中の橋の上を歩く

今回、サイテクカレッジ環境土木学科は川田建設株式会社様のご協力とご厚意のもとで、恩納村富着で行っている恩納南バイパス橋梁上部工工事を見学させていただきました。

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 恩納南バイパスは現在は片側一車線で開通しておりますが、これを片側2車線の合計4車線通行可能にするための工事を行っています。

 

 

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さっそく現場で川田建設の現場技術員、現場代理人の方から今回のこちらでの工事内容、工法などについて説明を受け、橋桁の製作ヤードへ。

 

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ベテラン技術員の方の丁寧な説明もありまして、ポストテンション工法について理解を深めることができました。

 

まず橋梁、ポストテンションについてざっくりと簡単に説明をしますね。

橋をざっくりと分けると上部工と下部工に分けられます。上部工は車や人の荷重や振動を直接受ける部分で床版と橋桁で構成されます。下部工が上部工を支える橋脚、橋台、基礎で構成されます。強靭で長い橋桁をつくるため鉄筋コンクリートにさらにPC鋼材を埋め込んで、コンクリートと一体化をします。一体化され強化されたことでより長く、自動車の振動や荷重に耐えられる強靭な構造物、橋桁をつくることができます。

 

すごく簡単すぎる説明でしたが、イメージをつかんでいただけたらいいかなと思います。

 

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水色の鉄筋が見られますが、つい先日に見学した拓南製鐵株式会社様で製造されたものです。沖縄は海に四方囲まれている島で常に潮風にさらされています。その潮風によって鉄筋が錆ないようにエポキシ塗料を塗り保護しています。

 緑の板が見えますが、こちらは型板とよばれるものです。鉄筋を組んだら板を組み、箱型をつくります。その鉄筋とPC鋼材が入った箱型にコンクリートを流し込んで、コンクリートが固まるまでしばらく待ちます。ちなみに今回の使用されているコンクリートは普通コンクリートで呼び強度は40N/㎜2になります。

 

 

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ちなみこちらは鉄筋が組まれる前の状態です。四角の形をした黒いゴムが見えますが、これは支承と呼ばれています。風、地震の揺れ、自動車の振動など吸収する大事な役割を持っています。

 

 

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強靭に造られた橋桁はこちらの写真で見られる青緑色した門溝と呼ばれるもので吊るし、レールに乗せて架設場所へと運びます。

 こちらの現場での施工方法では橋桁は現場で製作し、コンクリート床版は工場で製作し、現場へと運び桁に乗せていきます。

 

 

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今回、このように現場管理スタッフの方々の丁寧でわかりやすい説明もあったおかげで学生はより「土木」という分野のスケール感、「土木」が果たす役割を理解できたのではないかと思っています。

 

 

最先端の技術は土木の現場にも

 最後に川田建設恩納南バイパス橋梁工事監理技術者スタッフの方々と記念撮影をしました。

 

すると、そこで登場したのが、今、世間では話題になっているあの機器。

けど、建設現場管理の場では当たり前となってきている、、、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ドローン!!

 

もちろん、、、

 

 

 

 

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DJIのPHANTOM 4!!

 

 

 

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ドローンで空中から記念の一枚をパシャリ!!

その後も監理技術者スタッフの方々と交流する時間までいただき、技術に関する質問などをすることができました。

 

 

ドローンは今後、土木建設現場で管理をするうえで必需品となってきます。毎月、工事進捗状況の写真などを撮りますので、工事全体の様子を見ることができるようにドローンを活用しております。

 

あともう少し、ドローンの技術が進歩したら、測量でも活かしていけるかもしれないとのことです。

 

学生にとってはこれからの土木施工管理の学科試験合格に向けて、土木エンジニアになるためには必要で意義のある時間を過ごせただろうと思います。

 

今回、川田建設株式会社様には学生共々感謝を申し上げます。

猛暑の日が続き、お忙しい中、私たちに貴重なお時間を割いていただきありがとうございます。

 

機会がありましたら、またぜひよろしくお願いします。

 

ご安全に!!

 

おまけ:

 

建設現場見学の後はお決まりのアイスクリーム、かき氷で火照ってしまった体をクールダウンします。実はこれも楽しみだったりします。

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これも熱中症対策の一環です笑

 

では!!

ご安全に!!

 

サイ・テク・カレッジ環境土木学科についてはこちらでもチェックできます。

www.sci-tec.ac.jp