サイ・テク・カレッジ環境土木学科ゆるーーい日誌

土木・建設業とは何かを学生と共に学び、感じたことを綴ったゆるーーい日誌です。

測量士補の試験で得られること

こんにちは、ミヤギです。

今日を含め測量士補の試験まで残り3日となりました。

 

今日はその国家試験である測量士補の試験から得られることについてお話をします。

 

結論から言いますと、、、

 

この測量士補の試験勉強している間に論理的に説明、イメージを具体化する力が養われます。

 

そもそも測量士補とは

測量士補とは単純にいうと測量士の補佐として、アシスタントとして仕事をするためには専門技術知識が必要となります。その技術知識をきちんと有しているか、資質があるか問う試験です。

 

測量士補の試験の内容

ざっくり説明をしますと、法律を含む専門分野の知識問題、専門分野の計算問題、専門分野と専門分野を組み合わせた応用問題の合計28問が出題され、試験時間は3時間。18問以上の正解を得ると合格となります。

 

測量士補の計算問題について

たった28問なのに3時間も設定されていることに違和感を抱きませんか?

この測量士補の試験は28問のうち11、12問程度が計算問題で残りが文章問題となります。

 

この計算問題が実に厄介なものです。

 

なぜかというと、

 

計算過程が長くなる問題も少なくありません。

 

その中でも電卓を使えばすぐに終わる問題が結構あります。

 

ただし、

 

この測量士補の計算問題では

 

 

 

電卓の使用禁止。

 

 

 

日頃から電卓に慣れてしまっている人にとっては致命的なものです。現代から浮世離れ下試験であります…

 

もう手で計算をするしかないのです。。。

 

小数点5~6桁の計算、

 

ルートを使った計算、

 

三角関数

 

60進法を使った計算など。。。

 

日頃の生活ではせいぜい整数の3桁、4桁の暗算がせいぜいですよね。60進法が使われている時間の計算でもせいぜい5分というくくりで考える程度かなと。

 

日頃から測量業務に携わってきたのであれば、そんなに苦ではないかもしれませんが、日常の生活ではなかなか暗算で計算しないものばかりです。

 

測量士補の計算問題から得られることについて

さて、こんな複雑をいちいち手で計算をしなければならないという苦行を終えた先の資格取得以外に何が得られるのかについて考えてみました。

 

測量士補から少しばかり話がそれてしまうのですが、、、

 

僕らの最近のライフスタイルっていうのはすごく便利になりました。

 

先に話した電卓があります。

 

(電卓が登場して何年経ったのかはわからないくらい、ずっと以前からありますが)

 

インターネットが家庭に普及して20年~25年くらいでしょうか。

 

スマホも普及してやがて10年ほどでしょうか。

 

気になることがあったら、すぐにその場で答えを得られる時代にいます。

 

便利な時代だからこそ、いろんなことが解決するスピードが加速してきていることを肌感覚で体感しています。

 

ただし、解決するスピードもあがってきて効率的にはなっているのですが、違和感もあったりします。

 

その答えはどこから来たのだろう?

 

なぜそうなる?

 

というのも感じます。

 

答えは得ることができたのだけど、その答えに至る過程、プロセスがぼっかり抜け落ちてしまっているのでは。

 

試験で答えがあるからいいけど、実際の社会では100%正しい答えを出すのはできないものです。

 

仮に答えがあったとしてもその答えに至った経緯、過程や根拠を示さなければなりません。

 

話を戻しますと、、、

 

測量士補の計算問題では面倒くさい計算過程を経て答えを導き出します。

 

その計算過程では順序を丁寧に書いたり、記号や図を描いたり、時には言葉に書き起こして頭の中を整理することも多々あります。

 

となると、

 

プロセスが非常に重要になってきます。

 

面倒な手での計算過程を続けることで

 

論理的に説明を組み立てる、イメージを具体化する力が養われていきます。

 

イメージを具体化することでできること

数字や計算式に具体的に言葉にし、意味を持たせるまたは仮説を立てて検証するなどの繰り返しです。

 

この測量士補の試験に写真測量という分野があるのですが、それがなかなかとっつきにくいなかと思います。

 

飛行機を飛ばして、街の上空を飛び写真を撮ったことがあるっていう人はそう多くないどころか、極めて少ないでしょう。

 

現実で体験したことがないそんな状況を想像して、計算するのはなかなかしんどいし、計算の答えは導きだせたとしても、実態を感じないと思います。

 

それを実態に感じるように、自分なりに身近なモノやコトに置き換えて想像をし、計算をしなければ腑に落ちないもんです。

 

腑に落ちてしまえば、原理がわかるので、試験の出題パターンが変わったとしても計算し、答えを導きだせるようになります。

 

イメージをし、

仮説をたて、

検証し、

答えを出す

 

というのは試験で問題が解けたことよりも重要なことなのではないかと思います。

 

変化の激しい時代と言われているからこそ、自分の頭で考えることを鍛えなきゃならないです。

 

試験勉強ではありますが、

 

論理的に説明を組み立て、イメージを具体化する力を鍛えるという入り口には相応しい内容。

 

測量士補は資格手当以上のものが得られる国家試験です。

 

話が長くなってしまったので、今日はここまでにします。

 

では!!