建設資材を通して構造を知る
こんにちは!!ミヤギです。
7月も終盤にかかり本格的な夏、猛暑が続く日に入ろうとしている日曜日の朝からサイテク環境土木学科は施設見学へといってきました。
ふと思ったこと、知的好奇心を行動へと移すことで今いる世界、環境をたのしく作り出すことについてお話をしようかと思います。
今回、拓南製鐵株式会社様のご協力をいただき、建設資材である鉄筋、鉄骨の製造過程を見学をさせていただき、貴重な経験を得ました。
拓南製鐵株式会社について
拓南製鐵株式会社は1956年創業で今年60周年を迎えます。沖縄県内の土木・建築の建設現場で利用さる鉄筋、鉄骨などの建設資材を製造をし、供給しておりシェア率は80%。鉄くず・鉄スクラップを再利用し、建設資材をつくりだしています。
資材の原料を炉(大きな窯)で1500℃以上の熱を加え溶かし、調整分として炭素などの鉄となる元素を加えて鉄の再利用から資材をつくっております。現在のところは沖縄県で利用される鉄筋の分、毎月平均約1万5000トンを製造。
60周年を記念して作ったタブレットいただきました。ありがとうございます。そして、60周年おめでとうございます!!
いよいよ工場へ
写真撮影が禁止ということもあって、実は写真を公開することができないです。なので、言葉だけでどうにか工場の雰囲気を説明しますね。
7月の晴れた日ということもあって、工場の中はとにかく暑い。太陽の熱はもちろんですが、溶けた鉄の温度が1500℃近くに達していますので、鉄が工場内の室温をよりあげます。
大きな鉄が溶けた炉、熱を加える炎、大きな機械やクレーンが視界では収まり切れないスケールで設置されています。
映画で例えますと、、、
もう15年以上も前の映画になってしまいますが、キアヌ・リーブスが主演のThe Matrixの現実世界で地下都市のザイオンの様な雰囲気といえばいいのでしょうか。機械とマグマが入り混じっているんだろうなぁってご想像ください。
頭の中ではわかっていましたし、わかっているだろうけど、鉄は真っ赤になって溶け、成形されます。
これ以上のことを伝えるには教科書、参考書のような言葉でお話しすることになるので、雰囲気や製造過程についてはここまでにします(笑)
こちらのバナーから製造過程、工場内の様子を見ることできます。
これまで建設現場はもちろん、ホームセンターなどでも鉄筋を見て、手に取ってきましたが、こんな壮大なスケールで作られているとは想像もしていませんでした。
鉄は熱いうちに打て
今回、拓南製鐵株式会社様へ見学をしてみたいと思った経緯についてですが。前にテレビの番組で県外の製鋼工場の見学をしている番組があって、建設資材の製造工程に興味を持ちました。
一度興味を持ってしまいますと、意識というアンテナが張るものです。
番組放送の翌日または数日内に拓南製鐵株式会社のラジオCMを耳にしました。
あっ!!ここだ!!
実は、毎朝CMを耳にしていたのですが、興味を持ってしまったことでこれまでただの「音」だったのが「情報」として処理されただけのことなんですよね。
沖縄にも製鋼工場があったんだよ!!と意識が芽生えてしまうと、止められないもので、断られることを覚悟のうえでメールで問い合わせました。数日後、製鋼部の方から承諾のお返事をいただき、ご協力があったおかげで環境土木学科の学生と体験し、学ぶことができました。
構造を知る
「構造」という言葉を聞きますと学生さんは荷重や力のバランスのことを話をするのだろうと思います。
今回ここでいう「構造」というのは社会、環境の仕組み、成り立ちやシステムとして理解してください。
僕らが今いる、目の前に広がっている世界や環境は顕在化、表面化しているものです。まぁ当たり前ですが。表に出てくる、出てきたというその当たり前の事象というは複雑な過程や条件を経て、多くの人の努力の結晶として表に出てきています。
歴史上の好きな人物のひとりのアインシュタインの言葉で
「わたしは、1日100回は、自分に言い聞かせます。わたしの精神的ならびに物質的生活は他者の労働の上に成り立っているということを。」
見学などをしたあとはこの言葉が思い浮かび、まさしくそうだなぁって。
表に出るまでの複雑な過程を知ることで、私たちは多くの恩恵を享受して楽しく生きているんだなって理解できます。大人になって「勉強する」という理由は構造を知り、構造を知ることで楽しく生きていくことができ、自らの手で環境をデザインできるスキルつけるためだろうと思います。
またたま着地点が見えなくなってきましたので、今日も無理やり話を終えようと思います。
最後に。
拓南製鐵株式会社製鋼部様、本日はお忙しいところを私たちのためにお時間を割いていただきありがとうございます。
ご安全に!!