サイ・テク・カレッジ環境土木学科ゆるーーい日誌

土木・建設業とは何かを学生と共に学び、感じたことを綴ったゆるーーい日誌です。

環境土木学科の2017年を振り返る

ども。

環境土木学科のミヤギです。

 

クリスマスも終わり、学生の今年の授業も終わり、いよいよ2017年も終わります。

 

とくに今回はテーマというのはなく、気ままに今年の環境土木学科を振り返ってみようかと思います。

 

さて、今年の環境土木学科は僕がこのサイテクカレッジ美浜の環境土木学科をみて、ここまで動き回って、色々な人にお世話になった年はなかったと思います。

 

5月の測量士補の試験が終わるまでの間は試験勉強に打ち込んでいましたので、現場見学というのは控えていました。

 

確かだれが言った言葉かは覚えていないのですが、、、

「アイディアは移動距離に比例する」

という言葉があったような、、、

 

もちろん座学も大事なのですが、学んでいることを納得する、肌感覚に持ってくるためには「学び」と「経験」を行き来することが必要だと考えます。

 

なので、試験が終わると同時に行政機関や建設会社などへ問い合わせて学生の見学を受けいれていただけないか依頼をしました。

 

殆どの企業や機関が私たち環境土木学科を理解し、協力をしてくださったおかげで現場の見学、体験談を拝聴することができました。

 

7月に浦添市松本市長のご協力を得まして、市長室で浦添市の西海岸開発、街づくりについてお話をきき、現地を視察させて頂きました。

 

沖縄総合事務局開発建設部のご協力で7月の読谷村、10月の金武町の橋梁工事、9月の名護市のトンネル工事を見学、工事管理者からのアドバイスをいただきました。

 

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金武町の橋梁工事見学の様子



11月には丸尾建設株式会社様のご厚意でケーソン基礎、コンクリート打設に立ち会わせて頂きました。学生は日頃、教科書でコンクリート工学を学んでいるのですが、打設というのを知ってはいるけど、実際に見たことはないから「打設」というのを分かっていませんでした。ですが、実際に現場で管理者の声、現場の空気を感じることで打設の重要性、コンクリートの品質管理がいかに大事であるかというのをわかったと思います。

 

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コンクリートの受入状況

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サンプルを取って、スランプ値測定、空気量の測定にも立ち会いました

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FD船でケーソン基礎をつくっています。

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学生にとって打設状況を見るのは初めて。

 

12月、つい先日にも南建工業株式会社様へ会社訪問をし、コンクリートプラントを見学させて頂きました。このコンクリートプラントの見学、コンクリートを製造する側から教わったことで、ケーソン基礎のコンクリート打設とつなげることができたのではないかと思います。

 

また先週も浦添市土地区画整理課の浦添市東部開発、モノレールの終着駅にあたるてだこ浦西駅周辺の土地区画整理事業について現地で説明をしていただきました。計画図を基にして現況と照らし合わせていくことで、これからの街の変化を感じることができ、将来の街をどう作るかという事について考えるきっかけになっただろうと。

 

11月の末には台湾の台南にある鳥頭山ダムへも足を運びました。この鳥頭山ダムで土木の使命感と役割を感じ、日本人エンジニアがもつ土木技術に誇りを持つこともできました。きっと卒業後、この「誇り」をもって土木を通して社会へ貢献できる人材になっていくでしょう。

 

測量士補の試験勉強に真剣に取り組み、環境土木学科の4名中3名が合格し、2級土木施工管理試験(学科)も4名中3名が合格しました。

 

資格もしっかりと取得をし、多くの経験から土木に対してだけでなく、社会、世界へも見聞を広めることができた濃すぎな年でした。

 

そして、多くの人のご協力とご理解があってこの環境土木学科が学べ、成長できているのだろうと強く感じる年でした。ありがとうございます。

 

卒業まで残り短くなってきましたが、学生との限られた時間も濃く、たのしく、ためになるように過ごしていけたらと思います。